本屋でふと目に入った平野卿子さんの『肌断食』
パラパラとめくっているうちに興味がわき、思わず購入しました。
著者は65歳から始めて1年後、息子さんに「若くなった」と言われたそう。
「それなら私も間に合うかも」と思い、化粧水もクリームもやめ、石けん洗顔だけの生活を始めました。
そういえば、冬に洗顔でこすり過ぎて肌が荒れ皮膚科に行ったときお医者さまに、
「化粧水は保湿になりませんよ」と言われ、石けんで洗ってワセリンを塗るよう勧められたことがありました。
そのときは一週間ほどで治ったものの、すぐ元のスキンケアに戻っていた私。
今回は思い切って、ぬるま湯で石けん洗顔だけの”何もしないケア”を続けてみたのです。
すると、気づけば以前よりも肌がきれいに――。
ここでは、その経過と気づいた変化をお話しします。
スキンケアをやめて気づいた「肌の本音」
なんと、肌は呼吸していた!と実感。
石鹸洗顔だけの1週間、肌が落ち着いた
最初の1〜2日は、肌が少し乾くような気がして不安でした。
でも、「何かを足さなきゃ」と思う気持ちをぐっとこらえて、ぬるま湯で泡立てた石鹸だけで洗う日々を続けました。
3日目くらいから、肌のつっぱりもなく中学生の時みたいに普通になりました。
その変化はゆっくりでしたが、「肌が楽になる」という感覚でした。
今までずっと何かに守られていると思い込んでいただけで、実は余分なものを塗っていたのかもしれません。
後で知ったのですが、余計なことをしないと「肌は自分で保湿する」とか。
秋冬の乾燥対策は“ワセリンだけ”で十分だった
春から夏にかけては何もしなくていいし、数年は秋も冬も年中何もしませんでした。
秋冬はワセリンだけ。それで十分
秋から冬にかけて乾燥が気になる季節は、
お風呂上りにワセリンを米粒X2ほど、手のひらにのばしに肌になじませます。
塗るというより、包み込み押しあてる感じ。
ワセリンの使い方のコツは(薄く・こすらない)こと。
翌朝は、肌がやわらかく落ち着いていて、皮脂のバランスがちょうどよく保たれていました。
後で知り、ドラッグストアの白色ワセリンよりは、精製度の高いワセリン「サンホワイト」を使ってました。
その後、べた付かないワセリンの「サンホワイトシルキーY-1」です。
これは検索して、ネットでお取り寄せしました。
でも、これが私の肌にはいちばんしっくりきたのです。
肌はメイクを落として呼吸させて眠ること!
鏡を見るたびに、「あれ、なんだか明るい」「いままでよりも少しきれいでは!?」と感じるようになりました。
これまでの40年ほどの、スキンケアジプシーは何だったの?
今までは(化粧水~乳液~クリーム)~化粧水だけ~(違うブランドの化粧水~乳液~クリーム)~化粧水だけを繰り返していました。
違うブランドで繰り返すのは、美容部員さんの説明がうますぎて、もしかして?と、ひき込まれたから。
(化粧水~乳液~クリーム)一式をしていたときは、なんかすっきりしない重い感じでした。
皮膚が呼吸できていない感じ。
見た目は、肌はきれいでもなく荒れてもいない感じでした。
それに比べれば何もしないのはなんとすっきりでしょう。
スキンケアやめたら乾燥する方は、
✅ 選ぶ際のポイント
敏感肌・乾燥肌の場合、化粧水を選ぶ際に特に注目したい点は以下です.
無香料・無着色・アルコール(エタノール)少なめまたは無し。
バリア機能をサポートする成分(例:セラミド、アミノ酸、ヒアルロン酸など)入り。
肌への刺激が少ない「とにかくシンプル処方」。
使用順序として:洗顔 → 化粧水(ここ) → 保湿クリーム/ワセリン等でフタをする、という流れを守ること。
好みのものが見つかるまでの代用としては、無印良品の小さなサンプルのような小瓶の化粧水がおすすめ。
注意:ワセリンはクリームやオイルの役目とは違います。分子が大きいので肌から吸収はされず保護するだけ。
他のクリームやオイルはいくらかは吸収されます。
引き算がもたらした心地よさが節約につながった
その後、スキンケアにお金はほとんどかかりません。
月に1万円前後かかっていた化粧品代がなくなり、棚もすっきり。
化粧水はたいてい、1本3000円あまりしたし、美容液は小さな小瓶が1万円もしました。
何より、スキンケアに時間がかからない、お金もかからないことはとても楽。
肌にも家計にもやさしい。
この引き算の習慣は、「足りない」よりも「余計なことが肌に悪い」ということを、結果で教えてくれました。
「塗らない」ことが、こんなに気持ちいいなんて、以前の私には想像もしなかったこと。
もっと若い時に知りたかったです。
まとめ:肌も暮らしも、少ないほど整う
今では、石鹸とワセリンだけが私のスキンケア用品です。
初夏~夏~晩夏までは、石鹸洗顔だけで、秋から冬~春までは、石鹸洗顔とワセリンです。
石鹸はお風呂で使う、体洗いと同じです。
無添加の牛脂石鹸は使いたくないので、ねば塾の”やさしいせおと”です。
ワセリンは伸びがいい、べた付かないワセリンのサンホワイトシルキーY-1を使っています。
牛脂は肌あたりはやわらかいのですが、肌に付くと落ちにくく何度もゆすぐと肌にきついということなので。
季節や年齢を理由に、足すことばかり考えていたけれど、
本当に必要なのはメイクを落とし何も塗らない「肌が呼吸し休む時間」だったのかもしれません。
引き算のスキンケアは、節約というよりも「自分を大切にするシンプルな方法」。
結果的に大きな節約になったのです。
